115日目:甘いソフトクリームの後は真っ暗な山道

歩記

日本縦断115日目(2016年9月27日)

初の駅野宿は千客万来

昨晩は島根県大田市温泉津町にある無人駅に泊まった。

初の駅での野宿となったわけだが、ほとんど眠れなかった。

扉や屋根もあり雨風はしのげるし、道路とも少し離れていて国道を通る車の騒音からも多少逃れることができた。

ベッドとして使用したベンチも比較的広く、全体的にいつもの野宿よりは快適な寝床であった。

しかし結果的にほとんど眠ることはできなかったのだ。というのも、ここの無人駅は新聞や雑誌が運ばれてくる場所らしく、夜中に何度も人がやってきては新聞や雑誌を置きにきた。

野宿した無人駅

湯里駅をあとにする

妻の膝は予想以上に深刻

野宿の影響か、妻の膝はさらに悪化した。妻は山口県の油谷を出て以来、膝に違和感を抱えていた。何度か休養をはさみながら進んできたが、とうとう限界がきたようだ。

もう全く普通には歩けない。右足を引きずりながら一歩一歩ゆっくりと進む。さらに不運なことに、今日は進める範囲で宿泊施設は見つけることができなかった。今日も野宿をしなくてはならない。

何とかしなくてはと、色々夫婦で検討した結果、出雲で少し長めに休養を取ろうという事になった。

早速、出雲でホテルを探す。前回3日間の休養でも回復しなかったので、今回はもっと長く休養を取ることにした。探してみるとスーパーホテルが6連泊できるとある。

休養のためのホテルを探す

休養のためのホテルを探す

今晩の野宿を乗り越えれば、翌晩からはしばらくふかふかのベッドで寝れるし、温かい風呂にも入れる。

急いで予約を済ませると、どうにか今日と明日を乗り越えようと夫婦で勇気づけ、再び前進した。

休養のためのホテルを探す

和田珍味で昼食

今日の道は田舎道だ。あまり飲食店に限らず、お店はほとんどない。民家もそれほど多くはない。お昼時、ちょうど和田珍味という飲食店のようなお店の前を通った。

和田珍味で記念撮影

ここで逃せば次はいつ食事にありつけるか分からないので、ここで休憩を兼ねて食事をとることにした。しかし、残念ながらここはお土産品店で、メインとなるよな食事の提供はしていなかった。

食事になりそうなのが「イカ焼き」だけだったのでそれを二人で分けることに。

あとは疲労回復と豊富な栄養素を摂取しようと「麹ラテ(ブルーベリー)」なるものを注文。質素だが、まあ無いよりはましである。待っている間、僕らに興味を持ったお店の方と話をしたり記念撮影をする。

和田珍味の方々と記念撮影

その後二人で食事をしていると、お店の方からソフトクリームの差入れが!

食後に買おうか迷っていたので、なんてラッキーなのだろうか!

和田珍味でイカ焼きと麹ラテブルーベリー

和田珍味からの差入れ

和田珍味の飲食メニュー

和田珍味のお土産

和田珍味のお土産

和田珍味の皆さんに見送られて出発

陽が暮れた後に難所あらわる

夕方頃までは何事もなくゆっくりゆっくり進むことができた。道も平坦になってきていたので、いつもより歩き易く、妻の膝にも負担が少なくてすんだ。

と思って、僕らはかなり油断していた。

陽が暮れだしラスト5kmという頃に現れたのは山だった。

登りだした時はまだ若干明るさはあったが、それもそう長くは続かなかった。

本格的に山の中に入るともう辺りは真っ暗である。急いでありったけのライトを点灯させ前進した。

最後の最後に山

最後の最後に山

それでも辺りはほとんど何も見えないので、かなりゆっくり進んだ。

幸い車通りが多く、しかも歩道のある山道だったので何とか最後まで無事歩くことができたが、だいたい山道は歩道がほとんどない。

今日は不幸中の幸いだった。

そしていつもの倍かけて歩いて何とか野宿できそうな無人駅を探し出した。

手引ヶ丘公園の田儀駅で野宿

手引ヶ丘公園の田儀駅で野宿

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