日本縦断107日目(2016年9月19日)
野宿に慣れてきたが疲労は抜けない
早朝5時頃に目が覚めた。どうやら僕らは野宿にも慣れ、結構眠れるようになってきたようだ。しかし疲労はあまり抜けていない。体のだるさは増しているような気がする。
とりあえず地元の住民が活動する前にさっさと片付けを始める。
今日の目的地は島根県益田市というところだ。
以前お店の駐車場で野宿をさせてもらった尾崎さんの芸術家仲間の福原さんという方が僕らの世話をしてくれるということで、以前やり取りをさせてもらっていた。
今日はその方にとりあえず会うことになっている。あまり細かな話はしていないが、おそらく寝床も提供してくれることだろう。
有難う!山口県
歩き始めて一時間半ほどで山口県と島根県の県境に来た。山口県はこれまでの旅で一番お世話になった場所だ。合計二ヶ月以上も滞在し、思い出も多いし深い。
県境ではその思い出とお世話になった人々、土地に感謝して僕らは島根県へと渡った。
本当にお世話になりました。
有難う山口県!
台風の影響か
台風が明日に迫っているからだろう、昨日に増して風が強い。海もそうとう荒れている。
雨も量は少ないが強風のあまり一粒一粒が顔に当たる際に痛いのだ。レインウェアも昨日に引き続き今日も着ているので中も濡れてきている。
おそらく自分たちの汗のせいもあるが、隙間から雨も少しずつ入ってくる。
やはりレインウェアも完璧ではないのだ。
屋根とふかふかの毛布
正午過ぎには目的地に到着した。福原さんに連絡する前にコインランドリーで洗濯をしながら近くで食事をとることに。
実はもう全ての服が汚れて今晩着る物がなかった。下着すらない。中には雨の中着ていて濡れているものもあった。
食事と洗濯を終えると福原さんと連絡を取り迎えに来てもらった。
本来はテント泊でもと思っていたが、この天気の様子ではテント泊は不可能なので思い切って福原さんに屋内で泊まれるか聞いてみた。今までの僕らならこういったことは聞けない性格だったが、旅をしてきて徐々に変わりつつある。
福原さんは「なら自宅の方で泊まりなさい」と快く受け入れてくれた。
雨の中冷え切った体を薪で沸かした風呂に入り、夕食までご馳走になり、ふかふかの布団で寝かせてもらう。
野宿をしてるおかげで、これらの有り難さを本当に実感する。何て温かいのだろう。何て寝心地が良いのだろう。冷たい床に薄いテントの生地とマットを敷いただけのものとは全く違う。これで疲労も少しは回復するだろう。
もちろん僕らは旅を終えれば家に帰り屋根も風呂も布団もある生活に戻るわけだが、そんなことに感謝したことなどこれまでの人生で一度もない。
それがこの旅を通して当たり前のことがいかに有り難いかが分かる、いや、感じる。
そうやって有難みを夫婦で実感しているうちに、ふかふかの温かい布団に包まれながらいつの間にか深い眠りに付いていた。
福原さん宅で出してくれた夕食
本日の歩行データ
宿泊場所 | 島根県益田市の福原さん宅 |
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歩行距離 | 16.72km |
歩数 | 27,627歩 |
疲労度 | 9/10 |
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