20日目:旅立ちと2kmの急こう配と締めの豪雨

崇城大学ボランティアビレッジ出入り口 歩記

日本縦断20日目(2016年6月24日)

ボランティア仲間との別れ

朝8時いつも通りミーティングが始まる。僕らは今日発つので皆さんにお礼の挨拶をする。滞在4日、活動2日のほんのわずかなボランティア活動だったが、皆さんからは温かい拍手を戴く。ミーティングを終え、テントの片付けにはいる。

出発の準備が整うと、お世話になった方一人一人にお礼とお別れを言いながら寄せ書きを書いてもらう。色んな方と記念写真を撮ったが、掲載許可の可否を忘れたので念のため加工処理をして載せる。(※加工を外しても良いという方はぜひご一報を!

お世話になったラガーマン?ボランティアさん。年上そうだがそこそこ下だった。
皆が疲れてくると積極的に声を出して皆を引っ張ていた。
ラガーマン?ボランティアさん

昨日の歩記で登場したベテランボランティアのGさん。
話しが面白く明るい方だった。色々学ばせて頂いた。
ベテランボランティアのGさん

こちらも昨日の歩記で登場した「お母さん」の愛称で親しまれるボランティアさん。
この方からも色々なことを学ばせて頂いた。
お母さんの愛称で親しまれる女性ボランティアさん

ボランティアビレッジの仲間たち。皆さん明るく歓迎してくれて感謝!
ボランティアビレッジの仲間たち

そして最後にこれ!

世界&日本一周中のチャリダーともさん再び

「あれ?見たことあるなぁ」

と思ったあなたは正解。

そう、彼はトモさん。日本縦断14日目に出会った世界一周のついでに日本一周をしている強者チャリダーだ。このビレッジには昨日入った。

14日目:日本一周はついで!?自転車で世界一周したチャリダーに出会う

何を隠そうこの崇城大学ボランティアビレッジを紹介してくれたのはトモさんだ。彼と出会わなければおそらく今回のボランティアは断念していたかもしれない。そのくらいネットのボランティア情報では、徒歩の旅人には参加ハードルが高かったのだ。このビレッジだけ装備等がなくてもできる(もちろん自分で揃えるのがベスト!)ボランティア活動がたまたまあり、そしてその時々で参加の有無を伝え参加できるシステムだったのだ。

僕らにはちょうど良いボランティア村だった。トモさん有難う!

西原村のボランティアセンターは水害で活動できず

ところでトモさんは前回僕らと会ってからすぐに西原村のボランティアセンターで活動していた。ところが連日の大雨の影響でボランティアセンター自体が被災し皆避難させられたのだとか。ここしばらくの間ずっと大雨が続いており、活動しては避難、活動しては避難の連続で、どうやらまともにボランティア活動ができなかったらしい。

僕らは初めて会った日から互いに連絡を取り合っていたので、僕がトモさんにここの状況を伝えていた。それで比較的大雨で避難することが少ない(とは言っても何度か避難や水没はしている)崇城大学ボランティアビレッジにきたというわけだ。西原村のボランティアセンターは山の上にあるそうで、それで水害がひどいらしい。ここはそばに小さな丘のようなものはある(トップや下の画像の奥に見える林のようなものがそれだ)が、比較的平地なので西原村ほどの水害はない。

トモさんは僕らとバトンタッチして今日からここでボランティアをするのだ。

ビレッジ入り口にて最後のショット
崇城大学ボランティアビレッジ出入口にて

実はビレッジ周辺も被災していた

ボランティアビレッジを出ると、この周辺もかなり被災していたことに気付く。ビレッジ滞在中、明るいうちはほとんどビレッジ内にいたのであまり気付かなかったが、結構な被害である。

崇城大学ボランティアビレッジ周辺の倒壊寸前の建物

再開の目処が立ち次第、HPで知らせると書いてある。
どうやらこのお店のようだ。応援の意味でリンクを貼ろう。
ビストロ イング
かなり旨そうではないか!行けなかったのが悔しい。
熊本地震による臨時休業の看板

崇城大学ボランティアビレッジ周辺の倒壊寸前の建物03

崇城大学ボランティアビレッジ周辺の倒壊寸前の建物02

赤色の応急危険度判定。要は立入禁止ということだ。
赤色の応急危険度判定

ビレッジ近くの学校も被災していた。
ビレッジ誓うの学校も被災

2kmの急こう配な坂

後ろ髪を引かれる思いで徒歩の旅を再開した。今日は蓄積した疲労を考慮し約8kmの道のりにしたので、そこまで辛くはない。はずだ。。。

5kmほど平坦な道が続いたが、終盤で急こう配の坂が待ち受けていた。これまで超えてきた山々と比べればたわい無い坂だが、疲労と睡眠不足が蓄積した体にはこたえる。酷使というのはこのことだろう。もう下半身は岩となっている。

早くホテルで風呂につかってベッドでゆっくりしたい。

押しているチャイルドトレーラーは荷物も合わせておそらく総重量40kg、背負ってるザックは約10㎏といったところだろう。これを岩となった脚と臀部(でんぶ)で押す。

急こう配の坂を全力で押す

急こう配の坂を全力で押す02

が、なかなか押せないので全体重も乗せ、大胸筋や三角筋、三頭筋も総動員して押す。僕は小柄なため体重は軽い(57~58㎏、マラソンシーズンは56㎏前後)が、ジムでベンチプレスを好んでやるため同体形同年齢の男性に比べると筋肉量はややある方だ。ここぞとばかりにその筋肉たちを使う。

そろそろ三角筋がピンチ!やはり三角筋はトレーニング不足だった。
三角筋がピンチ!

さすがに勾配の大きな坂を2km(TopoProfiler:1.8km/GoogleMap:2.2km)も押せばスタミナは切れよう。もう酸欠状態だ。しかしなぜか久々の筋トレが心地よい。

勾配は最大で12.4%だ。これを約120mも押した。ちなみに12.4%は滅多にない急こう配だ。あの箱根駅伝の最大勾配(13%らしい)とほぼ同じだ。

TopoProfilerのキャプチャ画像
TopoProfiler

やっと頂上が見えた。時間にして約30分は上り続けた。もう汗がシャワーのようにだらだらアスファルトへと落ちていく。雨でもないのに全身ずぶ濡れだ。

酸欠状態
酸欠状態

締めの豪雨

どうにかこうにか坂を上り切った。それから平坦な道を少し歩いたところで今日の目的地であるホテルAZ熊本北部店に到着した。

到着後、すぐにチェックインを済ませ荷物を部屋に入れた。少し休憩をして、夕食の調達とコインランドリーで洗濯をすることにした。

ロビーに鍵を預け外に出ようとしたら、外はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨ではないか!

ほんの少し前まで晴れていたのに。ちょっとでも到着が遅れていたら、今頃体も荷物もずぶ濡れになっていただろう。しばらく待ったが雨は止む気配がないので、とりあえずホテルの傘を借りて外出し何とか無事戻ってくることができた。

もう今日こそはゆっくり休むとしよう。

本日の歩行データ

宿泊場所ホテルAZ熊本北部店
歩行距離7.61km
歩数11,062歩
20日目の歩数
疲労度3/10(蓄積疲労度は20のまま)

コメント

  1. テツヤ より:

    ふとしたことからこのブログを見つけてチェックしてます。
    お二人が無事に、そして楽しく、たくさんの出会いがある、かけがえのない旅になる事を祈りながら応援しております。

    • あきら より:

      ご訪問有難うございます!(^-^)
      見るだけでなく、一歩踏み込んでコメント頂いたことにさらに感謝です。コメントでの応援もとても力になるので嬉しいです。(^-^)今も毎日かけがえのない出会いの日々です。またブログにUPするので乞うご期待!

      今後とも応援よろしくお願いします!

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