日本縦断114日目(2016年9月26日)
サルの群れに遭遇
午前中は何事もなく平和に歩くことができた。天気もよく、歩くのにはちょうど良いくらいだ。
そんな平和な旅が一瞬で終わりを告げたのは、駅の道で昼食を終えた直後のことだった。
僕らが国道をそのまま進んでいると、前を歩く妻が突然「わっ!」と驚いて何かを避けた。
僕がすぐに歩道に接している林の方を見ると何やらピョンピョン跳ねて林の奥へと慌てて逃げていった。
これは何かいる!
そう思った僕は辺りに注意しながら歩いた。
妻は怯えながら先を急ぐ。
と、次の瞬間、サルの群れが僕らの頭上に!!
人工的に作られた壁とそこに生えた草の間から薄い桃色の物体が・・・。
なんと数匹のサルがこちらを見ているではないか!
僕は目が合ってしまい、体が硬直した。
ヤバい!
そう思った瞬間、サルがキーキー叫びながら背を向けて森へと跳んで逃げていった。
妻はビクビクして「早く!」と言い、その場から逃げようと必死だった。
幸い襲われることなくすんだが、あのまま群れで襲われていたらかなり危険だった。
僕らは野生の猿を初めて見た。
少し感動はあるのかもしれないが、恐怖の方が圧倒的に大きかった。
同じ場所ではないが、猿の群れが現れたのはこんな感じの所
初の職質!?
今日の目的地まであと数kmというところで無人駅を発見した。目的地はその地区の小さな運動公園だったのが、野宿できるかは着いてみるまでわからなかった。なので今日はこの無人駅で野宿しようということになった。
陽が暮れるのを待ちながらそばにある屋根付きのバス停でブログを書くことにした。
ブログを書いていると隣の空き地に一台のパトカーが停車。中から大柄な警察官が出てきてまっすぐに僕らのもとへ向かってくる。
どうやら初の職務質問をされることになりそうだ。バス停に変な人たちがいると村人が通報でもしたのだろうか。
僕らが旅人と分かるようにアピールしているからなのか分からないが、この旅では警察とすれ違っても、無視されるばかりで職務質問をされたことは一度もない。
僕らはドキドキしながらその大柄な警察官が来るのを待った。
そして警察官の方から話しかけてきた。
始めは世間話というか、旅のことに触れてきた。僕らがいつも通り沖縄から歩いて日本縦断中だと話すと驚いた表情になる。僕らはいつ免許証を出すよう言われるかドキドキしていた。
しかし話はどんどん旅のことに。
すると、警察官の方から「あ、これ職質じゃないですからね」と笑いながら言ってきた。
このバス停のそばで定期的に交通安全の活動をしているらしい。その後も話ははずみ、旅の方法なども教えた。どうやらこの方は元々旅に興味がある方のようだ。旅をしてみたそうである。
ブログを読んでくれるというので、最後には僕らの旅人名刺を差し上げて別れた。
結局職質はされず、仲良くなっただけだった。
これまですれ違った警察官は、声援もないばかりかこちらが挨拶しても無視する人もいたくらいだったが、この警察官と話していると何だか温かみを感じた。町の優しい警察官という印象だ。この町でもきっと住民の皆さんに頼りにされていることだろう。
頑張ってください、大田市某所のお巡りさん!
その後は陽が暮れて誰もいない駅で夕食を食べて寝た。
がしかし、、、
明日へ続く。
夕食は卵スープともずくスープに米を入れたもの(案外旨い)
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