日本縦断100日目(2016年9月12日)
名残惜しい別れ
約二ヶ月お世話になった油谷青少年自然の家とも今日でお別れだ。最後は問題が発生してしまったが、皆さんとの出逢いに本当に感謝で胸がいっぱいだ。細かく話せばとても思い出の多い場所だった。
もう明日から皆さんの顔が見れなくなると思うと、つらい。別れは寂しいが、また歩き旅が再開できる安堵感もある。そう、僕らは旅人なのだ。留まる旅はもう十分満喫した。
そろそろ歩き出さなければ、日本縦断が完結しない。
最後に皆さんと記念撮影をして別れた。
最後の差入れ弁当
お昼過ぎまではガンガン歩いた。ちょうどコンビニがあったのでお昼休憩を取る。今日の昼食は、自然の家の食堂のおばちゃんからの差入れ弁当だ。自然の家では何度も利用させてもらった。
おばちゃんは気さくな方でとても良くしてもらった。今日も最後には別れのぜんざいを皆にふるまってくれた。
そんな優しいおばちゃんからの最後のお弁当である。
時間も経ってるし雨に打たれているので弁当は冷めてはいるが、そんなことも全く気にならないずとても美味しかった。感謝してじっくり噛みしめながら戴いた。
あまりの大雨で体が冷えてきた
昼食を終え再び歩き出すと雨はさらに強くなってきた。雷も聞こえ始めた。昨日まで晴れていた空が嘘のようだ。
今日は完全防水で出発したが、大雨のあまり隙間という隙間から水が入ってくる。しかも長時間歩いているので水は僅かな侵入経路でも中を徐々にびしょ濡れにしていく。耐えきれず、途中で屋根のある場所で何度か休憩を取った。
歩いているのに体は少し冷えてきた。季節は夏を終え秋に入ろうとしている。なので九州で雨の中歩いていた頃よりも、ずっと冷える。
しかしもう少し歩けば、自然の家の職員さんのつてで立ち寄らせてもらえることになっているカフェに着く。
そこで温かいコーヒーでも飲むとしよう。
急きょ変更!ショア―ズにて野宿
自然の家を出発してから約18kmの所にショアーズというカフェが見えてきた。ここは自然の家の職員さんのお友達の有名なイラストレーターが営んでいるカフェなんだとか。
中に入ると店内は絵がずらり。それもかなりのレベルだ。
「素人に何が分かるんだ!」と怒られそうだが、かなり上手い。絵でご飯を食べていける人とはこうも上手いのか。ワイングラスいっぱいの苺の絵なんか今にも食べられそうなくらい本物そっくりだ。
たくさんの絵の中には札に有名女優さんや有名企業の名前が書かれている。どうやらそういった方々とお仕事をしていたようだ。ここのオーナーさん自身もかなり有名なようだ。
始めは奥さんが話をしてくれていたが、お客さんが来たので旦那さん(この方が有名なイラストレーター)が降りてきて僕らの相手をしてくれた。
東京でイラストレーターとして活躍していたのに46歳で辞めて海外の大学院に進んだ話、ピースボートでの旅や講師としての話、身の上話など色々と聞かせてくれた。とてもユニークな方で話も面白かった。
合間に奥さんがコーヒーのお代わりを入れてくれる。またしてもご縁が繋がって助けてもらっている。感謝だ。
話しが弾んだおかげで時間が過ぎるのが早かった。いつの間にか外はもう暗くなり始めている。今日の目的地はここからまだ8~9km先だ。外は相変わらず雨風が止んでいない。このままだとすぐに真っ暗になる。
すると、オーナーご夫婦が「今日はここの駐車場でテントを張ると良いよ」と言ってくれた。
とても有り難い。
実は今日の目的地は三隅(みすみ)という場所なのだが、着いてからまた野宿場所を探さなければならなかった。
しかしオーナーご夫婦のおかげで今日はここに泊まることができる。
また助けられた。
暗くなる前にテントを張らせてもらい、簡単に夕食を食べ眠りについた。
旅とは別れがあればまたすぐに出逢いがある。本当に不思議なものだ。
夕食は米と豚肉を単に炒めた、豚焼き飯!
本日の歩行データ
宿泊場所 | ショアーズの駐車場 |
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歩行距離 | 18.98km |
歩数 | 27,958歩 |
疲労度 | 7/10 |
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