108日目:台風で足止め

歩記

日本縦断108日目(2016年9月20日)

台風と成長

台風は中心は若干それたが、雨風は強い。

この中を歩くのは危険と判断し、福原さんにもう一泊させてもらえないか相談する。福原さんは当然かのごとく快諾してくれた。昨日も少し話したが、僕らはこういったことを聞けない性格だったのだ。

特に僕は遠慮する性格でお願い事がとても苦手である。妻も僕につられて苦手になっている部分はあると思う。

今日も質問できたので、やはり僕らはこの旅で成長しているのだろう。

突然の取材、再び

午前中、山陰中央新報社の方が取材にやってきた。また記事にできるかは分からないが、僕らの話をこの悪天候の中わざわざ聞きに来てくれた。

取材はこれで7件目なので慣れてきている。以前よりも要点をつまんで話す。

そして午後にも取材ではないが別件で福原さんを訪ねてきていた松江のNHKの方とも話をした。NHKの方からは話しの中で“見せ方”のアイディアも聞くことができともて勉強になった。

やはりそれで飯を食っているだけあって、上手いなと思った。

どちらもニュースとして取り扱われるかは分からないが、このような経験も旅の面白みだろうと思い楽しんだ。

そして台風も去り、明日は再び歩き出そうと思う。

山陰中央新報社の取材

福原さんと作品たちの紹介

福原さんは写真や流木、缶や枯れた木など自然の物や要らなくなった物でオブジェを作る作家さんだ。

専門的にどこかで学んだといことはないのでプロではないというが、僕らにはそうは見えない。オリジナリティ溢れる作品ばかりで驚いた。

何に一番驚いたかって、昨晩泊めてもらった自宅も手作りというではないか!

内装に流木や枯れた木々を使っていたり、窓枠も不規則な配置で何か凝った家づくりだなぁとは思っていたが、
まさかご自身で作られたとは・・・。

外の作品が置いてある建物も自分で作ったそうだ。

図面通りにきっちり作る家づくりも良いが、こうやって自分で家を作るというのも案外良いものだ。僕らも将来的に作ってみたいと思った。

福原さんの作品は「遊ランド平田屋」という展示場で実際に見ることができる。

福原さんだけでなく色々なアーティスト(僕らがお世話になった長門市で有名な尾崎さんも。)の作品も展示されている。

福原さんは言う。

「芸術などをしっかり学んできた人たちは凄い作品を生み出せるが、僕のように何も学んでいなくても逆にその学んでないことを活かして独特な世界観で作成するんだ」と。

話を聞いていてあの著名建築家の安藤忠雄さんを思い出した。

確か彼も独学で建築を学んで今の地位を気付いた方だったように記憶している。ピンチがチャンスに、デメリットがメリットに、視点や思考を変えれば道は拓ける。

また一つ学ばせてもらった。

福原さんが運営する無料の展示場「平田屋」

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